マイホームを手に入れた後に、給料の減少やライフステージの変化によって、住宅ローンを6か月以上滞納してしまった場合、任意売却か競売によって、住宅を手放す場合があるかもしれません。
住宅ローンが滞納してしまった際に、競売になる前に任意売却することで多くのメリットがあります。
今回は、任意売却とは何か、競売との違いやメリットデメリットに関して、詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。
不動産の任意売却にとは?競売との違いは?
不動産の任意売却とは、住宅ローンを6か月以上滞納した際に、競売にかけられる前に、融資を受けた金融機関から合意を受けて、少しでも良い条件で売却する方法です。
住宅ローンを滞納し続けると、住宅の権利が、債権回収会社や保証会社に移行します。
移行してしまうと、今までのように毎月の返済をするこができなくなり、支払い方法は3つから選ぶことになります。
一括返済するか、任意売却するか、競売にかけるかです。
競売は任意売却よりデメリットが多いため、ほとんどの人が任意売却を選びます。
次に、競売と任意売却との違いに関してご説明します。
競売とは、融資を受けている金融機関が最終的にとる手段であり、裁判所を通して、強制的に売却する方法です。
また競売は、通常の市場相場価格の65%前後という非常に低価格な金額で落札されてしまうとともに、競売費用約80万円が住宅ローンに足されることから、金銭面で大きな損をすることになります。
不動産の任意売却のメリットデメリット
不動産の任意売却のメリットとデメリットに関してそれぞれご説明していきます。
「メリット」
不動産の任意売却のメリットは、通常の売買と同じように、多くの購入者に売却情報を提示し、時間をかけて売却するこができるため、市場価格に近い金額で売却することができます。
また、競売にかけられた場合ですと、近隣に住宅ローンを滞納していたことが知られてしまいますが、任意売却の場合、近隣に滞納したことを知られずに売却することができます。
その他にも、売却するための諸費用を売却した際の金額で支払うことができるため、自己資金を用意する必要がありません。
また、売却した後に、残った残債に関しては、現在の生活状況を考慮して、支払える範囲での金額を協議し、分割で支払うことができます。
「デメリット」
不動産の任意売却のデメリットは、住宅ローンを長期に渡って滞納していることから、金融機関における信用情報が悪くなってしまうことです。
その結果、クレジットカードの審査が通りにくくなったり、カードローンを利用できなくなります。
また、自宅を売却して得た売却額も住宅ローンの返済にすべてまわりますので、自分の手元にはお金が入りません。