不動産の売却を考えているけれど、年数が経って老朽化してしまっているためどうしたら良いか分からない・・・というケースも少なくありません。
日本では新築物件の人気が高いため、古い不動産を売却するのは簡単ではありません。
そこで今回は、老朽化した不動産を売却するコツや注意点についてお話ししていきます。
老朽化物件を売却するコツ
古くなってしまった不動産は、普通に売却することはなかなか難しいのが現状です。
そこで、ここではスムーズに売却ができるコツをお伝えします。
住宅診断で家の不具合をチェック
住宅診断はホームインスペクションとも呼ばれ、家の劣化や修繕が必要な場所を住宅診断士に診断してもらうサービスのことを言います。
古い家の購入を検討している方の多くが「家の強度」に不安を持っています。
リフォームやリノベーションをしても、家の構造が著しく劣化している場合は長く住むことができないので、家の強度は最重要事項となります。
住宅診断により強度に問題がないことを証明できれば、古い家でも安心して売却・買取へと進むことができます。
家の状態を正直に伝えよう
内覧時には家の状態を正直に伝えることが重要となります。
購入者が不安・不快に思う箇所があるにも関わらず、その理由を隠して売却してしまうと、あとから法的な処罰を受ける可能性があります。
雨漏りやシロアリ・隙間風など、マイナスとなってしまうポイントがあったとしても、正直に伝えることでトラブルを回避することができます。
古い家の購入を検討している方の多くがリフォームなどをおこなうことを前提としているため、修繕できる内容であれば売却を妨げるものにならないケースもあります。
地元の不動産会社への相談
古く老朽化してしまった家の売却を検討する際には、まずは不動産会社へご相談ください。
また、地元に密着した不動産会社であれば特性をよく知っていることが強みになります。
老朽化物件を売却する際の注意点
契約不適合責任
老朽化した不動産を売却する際の注意点として1番にあげられるのは「契約不適合責任」です。
契約不適合責任とは、建物に容易には発見することができない欠陥などがあった場合に、その責任を売主が負うことを言います。
売却後に水漏れが発生した場合に、その原因が水道管の老朽化だった場合、売主が修繕費用などを賠償する必要があります。
説明義務
売主は契約不適合責任などに加え、買主に対してすべてを説明する義務があります。
とくに老朽化した物件では、建物の状況をきちんと買主に伝えることが重要となります。
問題のある箇所を知っていたにも関わらず伝えなかった場合は、売主の説明義務違反を問われるので注意しましょう。