近年では、住まいの断熱性や省エネ性能にこだわった住宅が増えてきました。
このような物件にはさまざまな魅力がありますが、何らかの理由で手放さなくてはならなくなった、といった方もなかにはいるでしょう。
本記事では、ZEHとは何なのか、不動産売却時における資産価値への影響などについて解説します。
不動産売却前に知っておきたいZEHとは
ネットゼロエネルギーハウスの不動産売却を検討しているのなら、ZEHとは何なのか理解しておく必要があります。
ZEHは、ネットゼロエネルギーハウスのことです。
省エネ性能や断熱性を高めた住宅で、太陽光発電システムの導入などにより、エネルギーを創出できる家です。
マイホームでエネルギーを創出できるため、光熱費を抑えられることが大きな魅力といえるでしょう。
断熱性を高めてあるため、夏は涼しく冬はあたたかい家を実現できます。
結果的に、冷暖房を使用する頻度が少なくなり、光熱費の節約につながるのです。
また、太陽光発電システムで電力を生み出しているため、電気代を最小限に抑えられます。
使わなかった電気は売却もできるため、場合によっては黒字化にも成功できるでしょう。
ZEHの不動産売却時における資産価値への影響
不動産売却時には、資産価値も参考にしつつ査定がおこなわれます。
そのため、家を手放そうと考えている方にとって、自宅にどの程度の価値があるのかは気になるところでしょう。
ZEHは、資産価値が高くなる可能性があります。
建築物省エネルギー性能表示制度では、星の数が多いほど評価が高くなり、資産の価値も高いとされています。
ネットゼロエネルギーハウスの場合、建築物省エネルギー性能表示制度で4~5の星を獲得しているのです。
これは、物件の価値が高いことを意味しているため、売るときに高値がつく可能性があります。
また、断熱性が高く暮らしやすいネットゼロエネルギーハウスは、人気があるのも事実です。
そのため、中古市場でも高値で取引されるケースが多く、理想的な価格で売れることも珍しくありません。
省エネやエコにこだわる方からの人気も高いため、売り出したものの売れない、買い手がなかなかつかない、といったこともないでしょう。