不動産を売却しやすくする方法としては、物件の魅力や特徴をアピールすることや、耐火性・耐震性に優れた性能の物件にリフォームすることが考えられます。
耐火性能をアピールできる設計の一つが、燃えしろ設計です。
どういった設計なのかをはじめ、売る際のメリットや売りやすくする方法、注意点について解説します。
不動産売却で燃えしろ設計がされている場合のメリット
燃えしろ設計とは、準耐火構造の設計方法の一つです。
火の手があがっても建物が崩れないように、柱に厚みを加えてより太くする設計です。
柱や梁などが燃えしろ設計でつくられていれば、万が一火災があっても部材の中心部分までは燃えにくく、建物を支えてくれる可能性が高くなります。
その間に住人は家から退避することができるのがメリットです。
建物の崩壊も防げるので、改築費用なども軽減できるでしょう。
燃えしろ設計がされている不動産は安心して住めるため、売却しやすくなります。
また、火災保険料が下がるのもメリットです。
燃えしろ設計の不動産は長期優良住宅の条件の一つであることも売却しやすくなる理由の一つです。
長期優良住宅は安全設計で安心して住めるだけでなく、住宅ローンの金利が安くなる、補助金が出るなどのメリットもあり、不動産の価値を高くしてくれるのです。
不動産売却で燃えしろ設計がある家を売るための方法
燃えしろ設計は不動産売却においてアピールできる点です。
現在では、建物のデザインや住み心地だけでなく、耐震性や耐火性に着目し、性能の高さで購入する物件を決めるケースも増えています。
買い手は安心して長く住める家を求める傾向にあるため、万が一の火災に備えられる設計がある点を訴求するのが不動産売却のコツです。
近年では長期優良住宅が注目されていることもあり、その点を強調するのも売却方法の一つです。
また、安心して住める設計や構造になっていても、注意点があります。
建物はメンテナンスや管理をしなければ、不具合が生じます。
築年数が経てば修繕しなければならない部分も出てくるでしょう。
放置すれば修繕部分が広がり、費用も高くなります。
不動産の価値を下げないよう、メンテナンスはこまめにおこなうよう気を付けることです。
建物の構造部分なども定期的にチェックをしてもらい、安全性をチェックしておきましょう。