都市部など住宅密集地では隣家との距離が近く、生活音や犬の鳴き声などによるトラブルが起きやすい環境です。
そういった環境下で一戸建てを建てる場合、そうした音の問題は重要で、防音対策が必要となります。
そこで今回は、騒音に関してその種類や環境基準、また対策や近隣トラブルの予防法を解説していきます。
一戸建ての購入時に知っておきたい騒音の種類と環境基準
環境基本法で定められている環境基準によると、外からの騒音の大きさは、住宅地の場合で昼間が55デジベル以下、夜で45デシベル以下になるよう推奨されています。
音の大きさの目安は走行中の車の音が60デシベル、換気扇の音が50デシベル、そして図書館内は40デシベル程度です。
騒音には3つの種類があり、まずは大気を伝わって聞こえてくるのが空気音で、犬の鳴き声や救急車のサイレンなどがこれにあたります。
次には床や地面、または壁を伝わってくる音である固体音があり、隣家のピアノの音や足音などを振動として感じるものです。
この空気音と固体音をミックスさせたのが混合音で、工事の音や大型トラックが通ったときの音など、耳でキャッチする音と地面などを伝わってくる音の両方の性質を持っています。
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一戸建ての新築時におすすめする防音対策
気密性と断熱性の高い家は冷暖房効率をあげる効果があるうえ、高気密の壁は音を遮り、なおかつ断熱材が侵入してきた音を吸収するなど遮音性の高さも持っています。
都市部など隣の家と近すぎる立地では、隣家の音が伝わりやすいため、一戸建ての新築時は高気密・高断熱の構造を検討してみてください。
屋根の素材は耐震性の面から軽量の金属製のものが主流となっていますが、防音性は低く、その場合は吸音材などを天井裏に施工すると良いでしょう。
また窓も音が侵入しやすい部分で、新築時には樹脂サッシやガラスが二重になっている複層ガラスなどの対策がおすすめです。
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一戸建てでの騒音トラブルの予防法
とくに住宅密集地では、生活音や楽器などの音が漏れてきて、トラブルが起こりやすい環境です。
近隣とのトラブルを予防するためには、住民同士のコミュニケーションが重要で、集合住宅のように音を控える時間帯など、話し合いのうえでルールを決めるのが理想でしょう。
もし、近隣との話し合いでの解決が難しい場合は、自治体へ相談するのも予防法の1つで、苦情の対応やトラブルの仲介をおこなってくれるケースもあります。
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まとめ
騒音には空気音や固体音など3つの種類があり、環境基本法の環境基準にて、昼間は55デジベル以下になるよう推奨されています。
対策としては高気密・高断熱にする、窓を樹脂サッシや複層ガラスにするなどがあり、新築時に検討するのも良いでしょう。
そのうえで近隣トラブルの予防法には地域のコミュニケーションが重要です。
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