マンションの購入を考えているとき、事前にチェックしたい費用のひとつが修繕積立金です。
しかし、修繕積立金とは何のお金で、物件の管理費と何が違うのか、さまざまな疑問が浮かぶところでしょう。
そこで今回は、マンションの修繕積立金の目的や管理費との違い、値上げの理由、適正値をご紹介します。
マンションの修繕積立金の目的や管理費との違い
マンションの修繕積立金とは、建物の将来の修繕費用を確保する目的で、各住戸から毎月集められているお金です。
どれほど頑丈な建物でも老朽化は避けられず、十数年に一度は大規模修繕を実施しなくてはなりません。
建物の大規模修繕には安くとも数千万円、高ければ億単位のお金が必要になります。
それだけのお金を一度に捻出するのは難しいため、月々の修繕積立金によって少しずつ用意するのが一般的です。
管理費との違いは、資金の使い道や目的にあります。
修繕積立金が将来の修繕を見越したものであるのに対し、管理費は日常的に必要な保守点検に使われています。
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マンションの修繕積立金が値上げされる理由
マンションの修繕積立金は、段階増額方式が採用されていると、時間の経過にともなって値上げされます。
段階増額方式は、物件の販売時には修繕積立金が安くてお得ですが、将来の値上げが基本路線なので注意しましょう。
もし値上げを避けると、当初の予定よりもお金が不足し、必要な修繕を実施できなくなります。
修繕を実施できないと老朽化した建物がそのままとなり、住み心地や資産価値が低下します。
それでは住人として困るため、修繕積立金が足りないなら、値上げは基本的に避けられません。
また、修繕積立金が足りない状況では、一時金を別途徴収するケースもあります。
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マンションの修繕積立金の適正値
マンションの修繕積立金の適正値は一概にいえませんが、令和3年9月に国土交通省がガイドラインを公表しています。
本ガイドラインは過去のガイドラインを見直したもので、修繕積立金の目安は建物の階数や延床面積に応じて表示されています。
本ガイドラインによると、20階未満・5,000㎡未満の物件において、専有面積1㎡あたりの1か月の修繕積立金は平均335円です。
同じ20階未満の建物でも、延床面積が5,000㎡以上・1万㎡未満なら、平均額は252円となります。
なお、いずれもあくまで目安であり、実際の適正値は物件の条件をふまえて考えることが大事です。
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まとめ
マンションの修繕積立金とは、建物の将来の修繕費用を確保するため、各住戸から毎月集められているお金です。
修繕積立金の集め方として段階増額方式が採用されていると、一定期間の経過にともなって値上げされるのが基本です。
金額の適正値は一概にいえませんが、令和3年9月のガイドラインには、建物の階数や延床面積に応じた目安額が載っています。
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